ダイヤレンNS Item No. KRK-001
近年、RC造の中高層さらに超高層建物への適用が広がり、使用
する構造材料、すなわち、コンクリートおよび鉄筋の高強度化が
進んでいます。
この展開に、普通強度から高強度の構造材料まで幅広い適用範囲の
開口補強金物が求められています。
「ダイヤレンNS」は、更に縦並び開口にも対応する様その期待に
応えた高強度開口補強金物で、この開口補強金物の設計では、補強
金物の強度だけに依存するのではなく、補強量すなわち補強剛性も
考慮し、普通強度のコンクリートから高強度コンクリートまで補強
効果を確実にするようにしています。
【特長】
①使用材料および開口位置の幅広い適用範囲
②斜め45°に配置された閉鎖型形状による高い補強効果
③高強度鉄筋で軽量コンパクトに組み立てられた製品、抜群の
作業性
④一貫した工場生産による品質保証
⑤スリーブとの適正なかぶり厚さを確保
(塩ビ管(VP管/VU管)外径に対して40mm)※600φまで
⑥縦並び連続開口の検討が可能
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使用材料の適用範囲
(1)コンクリート Fc = 21〜70 N/m㎡
(2)鉄 筋○ 主 筋:基準強度295〜490 N/m㎡ のJIS 鉄筋、490を超え685 N/m㎡ 以下の大臣認定品
○ あばら筋:基準強度295〜490 N/m㎡ のJIS 鉄筋、490を超え1275 N/m㎡ 以下の大臣認定品
○ ダイヤレンNS:KSS785-K(MSRB-0004),MK785(MSRB-0067),ウルボン785(MSRB
-0007,MSRB-0015)
貫通孔適用範囲
(1)開口の形状は円形又は多角形とし、多角形の場合はその外接円を開口とみなす。
(2)開口径(H)は、750mm 以下でかつ、梁せいの1/3 以下とする。
ただし、上下に複数の開口を設ける場合は当該複数孔の孔径の合計は梁せいの1/3 以下とする。
(3)隣接する開口の水平及び鉛直方向中心間距離(L)は開口径の3倍以上とし、隣接する開口の径が異なる
場合は両開口径の平均値の3倍以上とする。
また、縦並び開口を設ける場合には、最大径の範囲以内に複数孔を配置することとする。
(4)上下方向の開口中心位置は、梁せいの中心付近とする。
ただし、へりあき(HC1, HC2)はダイヤレンNS の大きさ及びコンクリートのかぶり厚さを確保した距離と
し、あばら筋の内側に施工することとする。
(5)梁端部の開口位置は梁のヒンジ部を避けるため、開口中心位置(L') を柱際から梁せい以上離した位置と
する。
ただし、縦並び開口を設ける場合は梁せいの1.5 倍以上とする。
(6)開口1箇所当たりに配筋するダイヤレンNS の使用枚数は2枚以上とする。
開口部あばら筋の配筋標準
孔際あばら筋の組数は開口径に応じて下図のように配筋する。
補強有効範囲(C=C1+C2)のあばら筋組数は、開口が無いとした場合に配筋される組数以上とする。
開口上下部分の補強要領
(コ型、Ц型およびП型補強筋で補強する場合の例)
開口の左右に配筋する1組目の孔際あばら筋の間隔が梁せいの2分の1以上または450mm以上(開口径で350mm)となる場合は開口上下部の主筋の拘束を補強筋によって行う。
● 開口部上下補強筋の間隔は一般部あばら筋のピッチ以下とする。
● 開口部上下補強筋は一般部あばら筋と同鋼種・同径とする。(丸鋼及びインデントは不可とする。)
● 梁幅が400mm未満もしくはコ型補強筋の梁主筋側重ね長さが25d以下の場合はЦ型または、П型の補強を行う
こととする。
● 水平補強筋の長さは2.5φ以上とし、あばら筋の径より1段上の径以上とする。(SD295A程度)
● 水平補強筋の上下位置は、開口部上下補強筋と開口面とのコンクリートかぶり厚さを確保した位置とする。